立体視の基礎
ではいよいよ立体視の具体的な方法を解説していこうと思います。
立体視とは2つの絵を一つに融合することで平面の像を立体的にみることができる方法です。
この立体視の方法は「クロス法(交差法)」と「パラレル法(平行法)」の2種類があり、どちらも大事な目のトレーニングになります。
使う筋力がちがいますので両方マスターすることが理想です。
この「2つの絵を一つに融合」のくだりですが、そもそも立体視が初めての方はピンとこないはずです。まずは一歩一歩立体視の方法を身につけていきましょう!
第一段階〜まず一つの絵を二つにする
第一段階ではまず一つの絵を二つにしてみることが必要です。
わからない方もいるかとおもいますが、実際やってみましょう。
はい、一本のメンボウを用意しましょう。鉛筆でも指でもかまいません。メンボウのような小さい棒が一番やりやすいと思います。
これを目によっと力を入れて2つにしてください。
できました?出来ない方はメンボウをゆっくりとこめかみ(両目のちょうど間)に近づけていってください。そうするとある程度まで近づいたらメンボウが分裂して見えるはずです。
この感覚を忘れないでください。なれると目に近付けなくても分裂させてみることができるようになりますので、第一段階としてそこまでトレーニングしてみてください
立体視にはクロス法(交差法)とパラレル法(平行法)があると述べましたが、違いはこの像の分裂の仕方にあると言っても過言ではありません。
第二段階〜2つの像を一つに合わせる。
さて、一つのものをを二つにみることができたでしょうか?
立体視では、2つの絵や図を使います。
例を挙げて解説しましょう。
上記のように二つの図があるわけです。さてさきほど、一つのものを二つに見るトレーニングを行ったわですが、上記の図をつかってやってみましょう。
一つのものを二つに見るわけですから、2つのものは四つになりますね。
さて今度は4つの像のうち、内側の@Aのボールに注目してください。この二つの像を合わせて二つの像を一つに融合させるのです。
この二つの像を合わせるため間にある距離を調整していかなければならないのですが、これが立体視で一番むずかしいところです。像が合わさると脳が自動的に一枚の図を判断し、立体的に見えるようになります。
立体視おススメ教材
立体視ができる本やソフトを紹介します。
まず外せないのが「マジカルアイシリーズ」
主にパラレル法を前提として作られていますが、クロス法でも見ることができます。(パラレル法で浮き出て見えるところ、クロス法では沈んでみえます)
本も大きめなので立体視しやすいです。
次にパソコンソフトとして「目がホリデー」
もう発売は停止した模様で中古でしか購入できません。おもにクロス法を前提に作られています。
最後に「目に効く」シリーズ。
パラレル法を前提としたパソコンソフトで、絵に動きがあるのでより効果的に目の筋肉を鍛えることができます。
クロス法の方法へ 続きを読む
パラレル法の方法へ 続きを読む
立体視の基礎記事一覧
前回の課題はマスターできましたか?マスター出来ないとクロス法はできません。よって、しっかりマスターするまで練習してくださいね。では交差法の練習です。交差法では、右の目で左の図を見て、左の目で右の図を見ます。一般に言うところの「寄り目」で見るわけです。感覚としては目にちょっと力をいれて無理やりモノの像を分裂させるのです。さて実際やってみましょう!下の写真をみてください。一番やりやすい方法として中央に...
クロス法に続いてパラレル法(を練習しましょう。パラレル法の難易度は高いですが、疲れ目回復効果は高いのでしっかりマスターしましょう。パラレル法は右目で右の図をみて、左の目で左の図をみます。「そり目」を使って物をみるのです。クロス法に比してパラレル法が難しい理由は像を分裂させるとき意識的に行いづらい点にあります。目が勝手にやってくれるという感覚です。だから勝手がわからないといつまでたってもできません。...