暗いところがよく見えない〜

 

夜盲症とは、「暗いところへ入るとよくみえない」ことをいいます。俗に「鳥目」ともいわれています。

 

明るいところでは、光の感知よりも色の感知に力を注いでいます。いきなり暗いところへ入った時、光を感知する細胞が鋭敏に働くように切り替わります。この切り替えに、健常な人でも多少の時間がかかりますが、すぐに慣れて暗さを感じなくなるのが普通です。

 

夜盲症では、暗いところでなかなか光を感知することができず、例えばトンネルに入った時に一気に真っ暗なところへつれてこられたと感じるようです。

 

夜盲症の原因には、ビタミンA不足、網膜色素変性症の２つが有名です。ビタミンAは、光を電気信号へかえる時に必要な物質の前駆体であり、不足によってスムーズに光情報を伝達できなくなります。ビタミンAの接種を多くすることで改善することがあります。

 

網膜色素変性症とは、網膜の変性疾患で、治療法がない病気です。非常にゆっくりした経過で、網膜に変性がおこり徐々に視覚が失われていきます。

 

症状として特徴的なのが、この夜盲症です。根本治療はありませんが、ビタミンAの内服や、無駄な光刺激をさけることで進行を遅らせるように期待します。

 

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