白内障の検査方法(視力検査と細隙灯顕微鏡検査)
白内障であるかどうか眼科で問診した後、視力検査と細隙灯顕微鏡検査を行うのが一般的です。
まずは視力検査
実際にどれくらい悪くなっているかを検査する一般的な方法として、
「遠方視力検査」という遠くを見てその時の視力を測っていきます。
そのとき裸眼での視力とさまざまなレンズを入れた矯正視力をそれぞれ測ります。
裸眼の状態の視力が悪くても、矯正視力がよければ白内障の心配はあまりありません。
逆にレンズをつけた状態で測る「矯正視力」が落ちている場合があります。
その場合、白内障もしくは網膜に何らかの障害があると疑われます。
細隙灯顕微鏡検査
白内障を診断する為に欠かせないのが細隙灯顕微鏡検査による検査方法です。
この検査は暗室で行ないます。
これは細隙灯顕微鏡と呼ばれる特殊な機器で光を斜め方向から目に当ててから、
目を拡大して観察する検査方法です。
水晶体の様子を細かく観察できるので白内障検査にはよく用いられます。
「散瞳薬」で患者の瞳孔を開いた状態にして、細い光の束を患者さんの目に斜めの方向から当て、
眼球の病変の有無であったり、どこに異常があるのかを確認する事ができます。
また、水晶体の透明度も確認する事ができます。
正常な水晶体は濁りが見られないのですが、
白内障にかかっている場合には水晶体が濁っている様子が見てとれます。
注意点
注意点としては「散瞳薬」を点眼するとピントが合わなくなり、光を眩しく感じるようになります。
この状態が4〜5時間続きますので、その間は運転を控えます。
検査には車ではなく徒歩で行かれるといいでしょう。
また緑内障の患者さんでは、「散瞳薬」で瞳孔を広げると
緑内障発作が起きる可能性がありますので、医師にその旨伝える必要があります。
最近目が見えにくくなったような違和感が感じられましたら、
眼科にかかって白内障か診断してもらいましょう。
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