白内障の予防法
白内障は主に加齢によって水晶体が濁り、
光を通しにくくなることによって生じます。
若い時は無色透明な水晶体ですが、年齢によって白っぽく濁っていくのです。
だから年をとれば、その症状はさまざまですがみんな白内障になります。
白内障は老化によって水晶体のたんぱく質が変質し、それが濁りを生じさせることは分かっているのですが、なぜ老化が白内障の濁りを引き起こすのかということは分かっていません。
したがって原因が分かっていない以上、
白内障の完全な予防策というのもは今のところ見つかっていません。
しかし白内障の原因の一つとして考えられる環境要因を避けることで
白内障の進行を遅くすることができると考えられています。
そのいくつかを以下で紹介します。
紫外線対策
紫外線はとてもエネルギーの強い光で細胞にダメージを与えます。水晶体は紫外線を吸収して目を守る働きがありますが、長期にわたって紫外線を浴び続けると水晶体自体が弱ってしまい白内障の原因になります。
白内障で失明した患者の20%は紫外線によるものだとWHOは試算しています。春から夏にかけて強くなります。この時期に目を守るために帽子やサングラスの着用が効果的です。
禁煙
喫煙と白内障の相関関係があります。禁煙量に比例して白内障の危険度が増すと言われています。
スウェーデンの住民を対象にした研究では喫煙の影響は量・期間依存的で、喫煙後も生涯続くという結果が出ています。
アルコールは控えめに
アルコールの摂取量と白内障の相関関係があるという報告がありますが、アルコールと白内障の発生率には関係性がないという報告もあります。アルコールと白内障の関係についてはまだはっきりわかってないようですが、アルコールの過剰摂取は体にもよくありません。適度な量を守って飲酒しましょう。
肥満解消
肥満になると白内障の発症率が高くなるといわれています。白内障は水晶体の老化、つまり水晶体のたんぱく質の酸化現象により生じるとされていますが、肥満による酸化ストレスの増大が白内障の原因になると考えられます。
肥満気味の方は食生活・運動習慣を見直してみましょう。ただしやせ体質の方も白内障の発症率が高くなるといわれていますので過度のダイエットは厳禁です。
抗酸化成分の摂取
白内障は水晶体の酸化現象によるものだと考えられていますので、ビタミンCやビタミンE、アントシアニン、DHAなどの抗酸化作用のある成分をとると白内障のリスクを軽減するという研究もあります。
また最近注目されている成分としてルテインがあります。ルテインを摂取すると白内障のリスクが22%軽減したという報告もあります。
ただこれらの成分が白内障予防効果があるということについて異論もあり医学的にははっきりと証明されたわけではありません。とはいえこれらの成分をとることは健康全般にいい影響を与えますので白内障対策として考えても損はありません。バランスのとれた食事が第一ですが、ブルーベリーサプリなどを併用するのもいいかもしれません。(おすすめサプリ)