白内障

眼内レンズの選択と白内障手術後の視力矯正

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眼内レンズの選択と白内障手術後の視力矯正

白内障の手術で用いられる眼内レンズは、1つの距離にピントが合うようになっている単焦点レンズというものがよく使われています。

 

また多焦点レンズは遠近両方にピントがあるように設計されていますので、基本的にメガネが不要になりますが、単焦点レンズ(両目10万程度)が保険適応なのに対して多焦点レンズは自費診療(両目80万程度)になります。

 

単焦点レンズを使った場合はメガネが必要

普段の生活で近くの物を見たり、遠くの物を見たりする必要があります。

 

単焦点レンズではどちらかにしか焦点を合わせられないため、その両方をよく見るためには、近い方か遠い方どちらかをよく見るために眼鏡をかけて視力を補正しなければなりません。

 

例えば、車をよく運転する人は眼内レンズのピントを遠くが見えやすいように合わせ、本などを読む場合には眼鏡をかけるように眼内レンズのピントを合わせます。

 

またデスクワークが多い人は眼内レンズのピントを近くが見えやすいように合わせて、外出する際には眼鏡をかけるというように眼内レンズのピントを合わせていきます。

 

人によって合わせていくピントは違いますので、眼内レンズや手術後に作る眼鏡などを作る時には、今後の生活をどのように過ごしたいかを医師と相談して、眼内レンズの度数を決めていきましょう。

 

 

多焦点レンズならば基本的にメガネ不要

多焦点レンズは一枚のレンズに2か所にピントを合わせ、網膜に映し出します。
そして脳がピントの合った像を選択して視力を作り出します。

 

よって多焦点レンズは近くにも遠くにもピントが合うため基本的にメガネの必要がありません。

 

ただし見え方は単焦点レンズにメガネを併用した場合にくらべて劣ります。また多焦点レンズは近くも遠くも見れますが、50センチ〜1メートルの中間距離では多少見えずらくなります。

 

よって場合によってはメガネを作る必要もあるかもしれません。

 

乱視は多焦点レンズが不向き

また乱視が強い場合、多焦点レンズは適していません。

 

人工レンズは角膜の奥に入ってしまうため角膜のゆがみは直すことができないため、レンズを入れても乱視のため十分な視力が出ない可能性があります。
そのため手術後もメガネをかけなくてはなりません。

 

(レーシックと多焦点レンズを併用して乱視の方でも十分な視力を出す方法があります)

 

メガネを作る時期

メガネを作る時期としては手術後3〜4ヵ月後が目安になります。このころになると傷口はほとんどくっついていますので、角膜のカーブに大きな変化は起きず屈折率が安定するからです。

 

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