交感神経刺激薬
緑内障は何らかの原因で房水の排出がうまくいかなくなり、
その結果眼圧が上がることで発症します。
緑内障の点眼薬は、この眼圧を下げる事を目的にしているのですが、その眼圧を下げる方法として「房水が作られるのを抑える」方法と「房水の排出を促進する」方法の２つに分ける事が出来ます。
交感神経刺激薬は「房水が作られるのを抑える」と「房水の排出を促進する」タイプを併せ持つ薬ですが、眼圧下降作用は他の薬に比べてそれほど高くありません。
また瞳孔を開く作用があり長期服用で隅角を閉塞させることがありますので、
原発閉塞隅角緑内障の患者の使用は注意が必要です。
主な薬にジピベフリン（ピバレフリン）があります。
交感神経刺激薬の作用
α1受容体を刺激刺激して毛様体血管が収縮し眼房水産生が抑制されます。またβ2受容体を刺激して線維柱帯からの房水の排出を促進します。その結果、眼圧下降作用があります。
交感神経刺激薬の副作用
副作用として結膜アレルギーや散瞳のほか頭痛、口の乾きなどの症状があります。
瞳孔を開く効果がある為に原発閉塞隅角緑内障にかかっている人で
レーザー虹彩切開術を受けていない人であった場合は、この薬を使用する事が出来ません。
瞳孔を開くと虹彩が前に押し出されて隅角を圧迫するからです。
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