炭酸脱水酵素阻害薬
緑内障は何らかの原因で房水の排出がうまくいかなくなり、
その結果眼圧が上がることで発症します。
緑内障の点眼薬は、この眼圧を下げる事を目的にしているのですが、その眼圧を下げる方法として「房水が作られるのを抑える」方法と「房水の排出を促進する」方法の２つに分ける事が出来ます。
炭酸脱水酵素阻害薬は「房水が作られる」ことを抑制する薬で、
眼圧下降作用はやや低いですが副作用が少ないのが特徴です。
よって他の薬が副作用で使えないときや十分に効果が出ないときなど、
第二選択的な使い方や他の点眼薬との併用剤としての使い方が主流です。
主な薬にドルゾラミド（トルソプト）やブリンゾラミド（エイゾプト）などがあります。
炭酸脱水酵素阻害薬
元々、この薬は内服薬として使用されていた物なのですが、全身への副作用が強かったために、改良が必要となりました。そこで副作用の軽減する方法として開発されたのが点眼薬です。
炭酸脱水酵素とは水分と炭酸ガスの反応に関わっている酵素です。
毛様体にも存在して房水の産出に関係しています。
炭酸脱水酵素阻害薬はこの酵素の働きを抑えることで房水が作られるのを抑制します。
作用と副作用
炭酸脱水酵素のはたらきを抑制して房水が作られるのを抑制します。
その結果として眼圧下降作用があります。
この薬の眼圧を下げる効果は内服薬で用いる時よりもやや劣りますが、
全身や局所的な副作用を少なくする事が出来るようになっています。
副作用については一時的な刺激感や、目のかゆみや充血などがあります。
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