涙点をふさぐ〜ドライアイの治療
涙は涙腺から分泌されて涙点から排出されます。
ドライアイは目の中の涙が減少する症状なので涙の排出を抑えて目の中に涙の量を確保するために涙点をふさぐ治療が行われます。
方法として涙点プラグを使う方法と手術によって涙点を閉鎖する方法があります。
涙点プラグと手術
涙点プラグとは目の乾燥を防ぐ器具で、その形状は直径0.6〜0.8o程度のシリコン製で出来た小さな栓です。これをまぶたにある涙点にはめ込む事で涙の排出量を抑える事が出来ます。
栓をする事で必要以上の涙の排出が行なわれにくいので、目の表面の乾燥を抑える事が出来ます。
涙点はまぶたの上下にあるのですが、症状が軽度の場合は一方の涙点に涙点プラグをつけていきます。その症状が重度の場合は両方につける事があります。涙点プラグの装着は数分で済むので、入院せずに外来よって治療が受けられます。
この涙点プラグは長くても9か月程度で自然に脱落するといわれています。脱落した後は再度涙点プラグを装着することになりますが、装着を繰り返しているうちに涙点が大きくなることがあります。
その結果涙点が大きくなりすぎてサイズに合うプラグがなくなる場合は手術によって涙点を縫合して閉鎖します。
副作用
上記のような涙点をふさぐ治療法の副作用は涙の排出を抑えてしまうため涙があふれる流涙になることがあります。また目にたまった汚れや細菌が目の中に停滞しがちになるので目ヤニや感染症を引き起こすことがあります。