糖尿病網膜症

新生血管が破れた事で大量の出血が硝子体に生じた場合や、牽引性網膜はく離が起こった場合、硝子体手術というのが行なわれます。これは出血や増殖膜を直接取り除く手術です。とても難しい手術で成功率は７～8割といわれています。

局所麻酔を行なった後、眼球に３か所小さな孔を開け、器具を挿入していきます。その後、角膜に特殊なコンタクトレンズを乗せて、室内を暗くします。その後に眼球内の照明で目の中を照らし出し、出血や増殖膜を顕微鏡を見ながら取り除きながら新生血管を凝固します。

眼球内の圧力を一定に保つために、一般的な方法として房水に似た性質の灌流液を注ぎながら操作が行なわれるのですが、牽引性網膜はく離を伴う場合は、灌流液の代わりに特殊なガスを使って眼球内を膨らませてから、網膜はく離が起こった部位をレーザーで焼きつけていきます。

手術が行なわれた後から退院するまでの期間は症状によって異なります。数日から一か月程度かかる場合もあります。

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