糖尿病網膜症

糖尿病網膜症の原因

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糖尿病網膜症の原因

糖尿病と毛細血管

毛細血管

人間はカロリー炭水化物や脂質をブドウ糖に変えてエネルギーを得ています。ブドウ糖は血液に運ばれ、インスリンをいうホルモンをによってエネルギーに変換されて各細胞はその生命活動に使います。

 

糖尿病になるとこのインスリンが不足されなくなり細胞がブドウ糖を取り込んでエネルギーとして消費できなくなります。

 

そうなるとブドウ糖は血液中にたまってしまうことになり、血液はドロドロの状態になり、血管が詰まりやすくなります。

 

詰まった血管はもろくなり破れて出血しやすくなるなど様々な障害が生じます。全身の様々な血管の中でも特に毛細血管が障害を受けやすく、血糖が高い状態が続くと血管に障害が起こっていきます。毛細血管は通常の血管くらべて強度低いためです。

 

糖尿病と網膜

網膜には毛細血管が網の目のようにくまなく張り巡らされており、その血管は目に十分な栄養や酸素を供給する役割を果たしています。

 

そのため糖尿病になると毛細血管の働きが悪くなりますので、網膜に栄養と酸素が不足します。そのため網膜の視細胞が死んでしまったり、毛細血管が出血を起こすことで網膜に障害を与えます。

 

さらに人間の体はなんとか網膜に栄養と酸素を届けようと新生血管を伸ばし始めます。この新生血管はとても脆いため中の内容物が漏れたり、破れて出血しやすいため網膜に障害をもたらします。

 

また新生血管ができるときに網膜に増殖膜という薄い膜ができますが、網膜が収縮するときにこの増殖膜が網膜を引っ張ることで網膜がはがれる網膜剥離を生じさせる場合があります。

 

糖尿病網膜症の進行

糖尿病の治療

糖尿病を発症してが、単純網膜症、前増殖網膜症、増殖網膜症の3段階に大きく分けられます。

 

増殖網膜症の状態になってしまった場合、視力が低下するだけではなく、最悪の場合には失明する事もあります。

 

とくに単純網膜症、前増殖網膜症の段階では自覚症状がなく治療を放置しがちなので注意が必要です。また自覚症状がないため糖尿病網膜症だとわかっていても治療をやめて失明してしまうケースも多いのです。

 

一度糖尿病網膜症にかかると完治させる治療法はありませんが、血糖コントロールや眼科的治療を行うことで視力を維持することは可能です。

 

糖尿病になったら目の定期検診は必ずおこないましょう。また糖尿病の発見が遅れて糖尿病網膜症の進行に気づかない場合も多いので、健康なときから定期的な健康診断が重要です。

 

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